自転車で標高1289mの峠を登ってたらクランクが折れる音がした

Pocket

こんにちは。

日本一周チャリダーのSA10です。

自転車旅をしていると、なんだかんだ予想もつかないようなトラブルに巻き込まれることがあります。

自分の知っている範囲では

急に道路に飛び出してきた鹿に体当たりされて大けがを負った、とか

公園で晩御飯を食べていたら初対面の同性愛者の方に迫られた、とか

泥酔して知らぬ間にどこかから落ちてアバラ骨が折れてた、とか

日常生活ではありえないようなことに遭遇した話を多々聞きます。

そんな訳で、自分が旅中に遭遇した話をしようと思います。

(タイトルでおもいっきりネタバレしてますが)

事件が起きる前日

富山県から岐阜県に入った私は世界遺産、五箇山&白川郷を満喫していました。

ずっと行ってみたかった白川郷。

念願の合掌造りの集落が間近にあって、テンションが上がりまくってました。

ぬっ!!!

うお~!!空気がうまい!!!

自分の足で自分の行きたいところに行く。

これこそ自転車旅の醍醐味です。

汗をかいて、山を登ってきた分喜びも倍増です。

マンホールも合掌造りになってたり

さるぼぼ、という地元では有名なお守り的な人形が売ってたり

あちらこちらにきれいな小川が流れたり(冬場、雪かきで出てきた雪を解かすのに使うらしい)

来てよかった~、と一人感動していました。

この日はもう近くの道の駅に泊めてもらう予定だったので、川をお風呂代わりにしてさっさとご飯を食べて就寝しました。

次の日、飛騨高山へ行くためにはどこをどう通っても山しかないので、天生峠を越えるコースを選ぶことに。

天気予報を見ると、昼過ぎから雨が降る予報だったので朝ご飯抜きで出発。

走り始めて、中々厳しい上り坂。

さらに雨が降ってきて、天気にも峠にも試される感じになってきました。

「きつい・・・ぜえぜえ  でももう少しや・・・」

辛いのは辛いけれど、いつの間にかランナーズハイみたいになってきて、ゴリゴリペダルを回します。

「おっ!あと1kmの看板!」

よっしゃ!フルパワーや!!

ぐっと踏み込んだその瞬間、ペダルが今まで経験したことがないくらい軽くなって

「ああ、無我の境地来ちゃったか、もはやペダル回してる感覚すらないぜ」

「俺、飛んじゃったか~」

そんなことを考えてました。

しかし、無我の境地に達したにしては進んでない。

「あれ?あれ?俺、飛んでるんじゃないの???なんで???」

足元を見て愕然

ペ、ペダルがないだと!?

え?え?え?衝撃的過ぎて頭が付いてきません。

「あっ!なんや!ペダルある!ペダルあるやん!良かった~」

って!ペダル取れとるやんけ!!!

いや、クランク折れてるやん!!!

「もう、無理だろ・・・」

絶望しかありませんでした。

諦めようにも、ここは山の中。

こんなところには自転車屋さんなんかありません。

自転車屋さんにたどり着くには、目の前の峠を超えるしかありません。

「・・・やるしかねぇ」

足にバンドを巻いて片足ペダルで進む作戦でいくことに。

全然進まないけど、これしかない。

プルプルする足に鞭打ってゆっくりゆっくり進みます。

そしてついに・・・

天生峠制覇~

人間やればなんとかなるもんだなーと一人山の中でしみじみしてました。

限界寸前の疲労感だけど、妙な達成感もあって不思議な感じでした。

下りは今まで貯めに貯めた位置エネルギーを使って飛騨の町まで走っていき

そして、運よくパーツが充実してる自転車屋さんを見つけて直していただきました。

今となっては笑い話ですが、あの時の絶望感は忘れられません。

基本的にクランクというパーツが折れるということはまずありませんが、もし何度も自転車を倒してしまって、もしかしたら?と心当たりがある方は一度、ご自身で点検したり自転車屋さんに見てもらったりした方がいいかもしれませんね。

また、私の場合は、クランクやその他パーツが完成車に付属していたもの(言ってはなんですが安物)をそのまま利用していました。

普段使いならともかくかなり高負荷になりうる自転車旅をされる方は一度交換をしてみてもいいと思います。

そんなにグレードの高いものでなくても、シマノのクラリスやアトラスあたりで十分ですよ。

でも、もし皆さんもクランクが折れた時は片足ペダルで行きましょう笑

Pocket

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする